バイト先の先輩だった彼と付き合い、同棲した話です。
彼との出会いは某レンタルビデオ店でした。
当時の私は大学の必要な単位をほとんど取り終わり、就職先も決まってあとは卒論を書くだけの暇な文系大学生。空いた時間のほとんどをそこでのバイトにあてていました。
一方、彼は昼間にバイトしつつ夜間は学校へ通う専門学校生で、バイト先ではベテランの域に達しています。たまたま私の指導係になってくれた人でした。
なんだかんだでバイト後に食事に行ったり、他のバイト仲間も交えて旅行に行ったりするうちに付き合うことになったんです。
しかし、私はそのとき既に実家のある街での就職を決めていましたし(いわゆるUターン就職)、下宿先と実家は飛行機を使わないと行き来できない距離です。
そのまま卒業後もお付き合いは続いていましたが、半年に1回会えるか会えないかという遠距離恋愛になってしまいました。
遠距離恋愛を解消するため、結婚を前提に同棲開始
同棲の話が出たのは、物理的な距離が心の距離になりかけていたころでした。
電話をしても喧嘩することが多くなり、くじけそうになっていたとき、ひとつ年下の彼が学校を卒業し国家資格を取って就職することになったんです。
ずっと実家暮らしをしていた彼でしたが、「就職すれば一人暮らしになるのだから一緒に住もう」と言ってくれました。社会人一年目の彼との同棲なんて、彼に負担をかけるに違いありません。迷いましたが、そのままでは彼との関係がダメになるだろうとも思っていたので、彼のところへ行くことを決断しました。
同棲を始めるにあたって一番うれしかったのは、彼が私の実家まで来て両親に挨拶してくれたことです。「結婚しようと思っている」とはっきりと伝えてくれたので、親に後ろめたい気持ちを持たずに済みました。
同棲してみて良かったこと・悪かったこと
同棲して良かったことは、一緒に生活してみなければわからない彼の性格を見れたことです。
デート中の数時間だけなら隠すことができる部分も、24時間ずっと一緒にいればそうもいきませんよね。
もちろんここは嫌だなと感じるところもありましたが(お風呂のときに身体を洗う前に湯船に入るとか……)、喧嘩をしてもお互い納得するまでちゃんと話し合いができるということが分かって、この人となら結婚しても大丈夫だ!と感じることができました。
ささいなことで夜中から朝まで話し合いになることもありましたが、最後まで投げ出さずにいてくれたんです。
逆に悪かったところは、徐々に新鮮さが失われてしまって、お互いに対する態度が雑になりがちだったことです。
2年同棲した後で結婚しましたが、いざ入籍したあともそれまでと同じ生活が続くだけでしたので、ラブラブ新婚生活みたいな時期はありませんでした(笑)
ただ、相手の良いところも欠点も理解した上で結婚したので、結婚から4年経った今も彼と一緒にいられることを幸せだと感じています。
もし今恋人との同棲を考えている人がいるのなら、結婚を前提にすること・お互いの両親にきちんと話をすることをおすすめします。
結婚ではなく同棲だからと軽い気持ちで始めてしまうと、嫌なことがあったらすぐに逃げたくなってしまうものですし、それでは同棲のデメリットしか感じられないのではないでしょうか。