私は新宿の街で生まれて育ち、一人暮らしをしている今でも同じ町で毎日を過ごしています。
最寄駅は都営大江戸線の若松河田駅で、徒歩1分の築40年近いマンションに住んでます。
実家も近くにありますが、どうしてもこの町以外で生きるのが想像できずに、すこし離れたところで一人暮らしを謳歌してるところです。
大江戸線ができて素晴らしく便利な街になった
若松河田に暮らしてから2年たちますが、人生で初めてのマンションの契約更新を考えてるぐらい大変便利で、安心して暮らせる町です。
大江戸線ができるまでは最寄りの駅までは15分ほど歩かなければならず、新宿の脇に位置する下町でありながら、老若男女共にバスを活用していました。
それも都営大江戸線が2000年に開通してから利便性が一気に上がり、新宿へのアクセスも15分以内で済むようになりました。
友人や職場の人には、「新宿生まれの新宿育ちです」と自己紹介をすると、歌舞伎町の街並みをイメージされたり、はたまた「お嬢様育ちではないか!」と誤解されたりしますが、住んでいるのは一般の人たちで、他の地域よりよっぽど温かい人たちばかりです。
高齢化が進み、小中学校の統廃合も進んだため少しさびしい景観となりつつありますが、長年にわたりこの町を守ってきている自治会や町会の人たちのおかげで、いまでも町のどこかで笑顔が絶えないようになっていますよ。
治安について
新宿駅が近いこと、早稲田大学や女子医大学、韓国学園があることで、若い学生たちの横行が問題になったこともありますが、町会や自治会をはじめ交番の巡査の方のご協力もあり、逆によりいっそう安全な町となりました。
今でも子供たちの笑い声が聞こえる夕方の頃合いは、地域をあげて防犯活動を行っていますし、毎年行われる祭礼にはこの地域出身の人たちが新しい家族を連れて里帰りしてお祭りを盛り上げます。
基本的に陽気な人たちが多い町なので、居酒屋で偶然話すことになって以降、酒屋友達として仲良くなるケースもあります。
じつは私は、一時だけ仕事の関係で川崎市の郊外へ住んでいたことがあります。
近所の方でよくしてくださる知り合いもできましたが、畑もちらほら見える田舎でした。
駅からは歩いて10分ほどでしたが、夜道が暗く、狭い所でした。
そこで、帰り道に痴漢に遭遇し、「やばい!」と思って声をあげましたが、住宅地の真ん中であったにも関わらず、誰も助けに来てくれる気配はありませんでした。
どうにか自分自身で乗りきって警察に連絡をしても、自宅に来てもらえるまで大分時間もかかりました。
そう考えると、今の町は声を上げたら誰かしら助けに来てくれる環境で、ストーカーの悩みも気軽に相談し、しばらくの間送り迎えをしてくれたり、本当に家族のような人たちが多くて感謝の気持ちが絶えません。
恩返しは、「この町の先々を盛り上げていってね」と一言でしたので、楽しい祭事には毎年参加し、可能な限りでお手伝いもさせて頂いてます。
自分に波長のあった町
私は若松河田がやはり好きで、安心できると思ったので住んでいます。
もちろん家賃や経済状況、職場の状態によってこの町ではない所を選ぶこともあるかもしれません。
しかし、住む町とは「帰ってくる場所」になるのです。
安心して住める場所を選ぶ、というのは特に女性の方は妥協してはならない項目でもあります。
「好きな街」と「安心して帰れる町」とは違うのです。
どうか、その場所に立ってみて、住宅の中身だけではなく、空気や、周りの環境や、住んでいる人たちの表情などもみて判断してみてください。