4年ほど前から杉並区の荻窪駅近くに住んでいます。
きっかけは、同じく社会人であった恋人との結婚が決まり、両者の出勤に都合のよい地域に引っ越す必要が生じたためです。
そこで中央線・丸の内線などのターミナル駅で便利な荻窪駅に居を構えることにしました。
荻窪の魅力
荻窪駅はターミナル駅で交通の便が非常によいです。
とくに丸の内線は始発駅となっているため、工夫次第で朝の通勤時間帯も座ったまま東京駅まで向かうことができます。
立ちっぱなしの満員電車で疲弊しないで済むのは大きな利点です。
また、始発駅といっても僻地に位置しているわけでもなく、新宿駅には10分ほどで到着できる好立地です。
このアクセスのよさが、荻窪の魅力のひとつといえます。
荻窪の雰囲気について
都心部の比ではありませんが、好立地ということもあって地価が高い荻窪は、落ち着いた大人の住宅街、という雰囲気があります。
荻窪駅に併設する駅ビルにはルミネや西友が入っており、便利な商業施設になっています。
ですが、この駅ビルを除くとそのほかには大きな商業施設はあまりありません。
荻窪駅の北側と南側にはそれぞれ200メートルほどに渡る駅前商店街がありますが、さほど目立った特徴はない静かな町並みです。
同じ中央線沿線の中野や吉祥寺のような、派手で、週末に人があふれる商店街ではなく、地元に愛される庶民の買い物場という感じです。
また、七夕祭りで盛り上がる高円寺のように、アーケードつきの巨大商店街というわけでもありません。
この控えめな駅前商店街から、荻窪という町の雰囲気を感じとれるはずです。
治安について
荻窪はとても治安がよく、犯罪の類は滅多に発生しないようです。
ですが、注意が必要なのは自動車の交通量です。
というのも、荻窪駅の北側は青梅街道が東西に、駅の西側は環八が南北に走っているためです。
実際、駅から西に数分歩くと、このふたつが混じる巨大な交差点に出くわします。
道路の整備が不十分なわけでは決してありませんが、このふたつの道路の交通量にはすさまじいものがあるので、とくに子育て世帯は注意が必要です。
自家用車はもとより、大型トラック、工事用の特殊車両、果ては自衛隊車両も通ります。
最初のほうで落ち着いた住宅街と表現しましたが、それは、この二つの幹線道路のどちらからも距離を置いた三角地帯の中心部分のことです。
幹線道路沿いは、とても落ち着いているとはいえない騒がしさです。
これから居住を考えている方へ
上述した二つの幹線道路を挟んで、荻窪駅側に住むか否かによって、土地(家賃)は目に見えてかわります。
また、大きな道路なので信号待ちも長いです。
幹線道路の駅側だと駅まで徒歩10分だとしても、道路を挟んだ向かいのマンションだと徒歩15分になるイメージです。
だから家賃相場に大きな違いがあるのも仕方ないといえるでしょう。
一方で、幹線道路を利用したバスの交通網も発展しています。
必ずしも駅までの徒歩移動にこだわりがないのであれば、思い切って駅から離れた場所に居を構えるのも一手かもしれません。