部屋探しで気になった物件を見つけたら、契約の前に必ず内見に行きましょう。
写真や間取り図だけで決めてしまう人はすくないでしょうが、地方からの上京、移住、結婚などで遠距離の部屋探しでは時間がとれないため内見せずに決めてしまいがちです。
どうしようもない場合はそれでも仕方ないですが、「写真を見た限りでは良さそうだし、他の人に取られてしまう前に契約しよう!」と安易なかんがえから契約してしまうのはオススメしません。
部屋探しで内見が不可欠な理由
当然ながら、写真や間取り図などの資料だけでは、部屋の詳細や雰囲気、周囲の環境まで知ることはできません。
じつは壁が薄くて隣近所の生活音が聞こえる、以前の住人がタバコを吸っていて臭いが残っている、街灯も人通りも少なくて夜は危なそう。
実際に足を運んでみないと分からないことは意外に多いものです。
自分が住む家のことですから、多少忙しくても、都合をつけてきちんと自分の目で確認する時間をとったほうがいいですよ。
あとから後悔しないためにこれは必須です。
遠距離の場合でも、できれば時間をつくって部屋探しに行くのがオススメ。
その場合はできるだけ効率的にすすめるため、目星をつけた不動産屋に事前に連絡しておくとスムーズです。
内見は1日3件ぐらいに留めておく
1件の不動産会社が良さそうな物件をいくつか所有している場合、いちどに複数の物件を見比べたいと思うかもしれません。
なかには担当者がつきっきりで、「1日に10件も内見した」といった話も聞きますが、これは例外中の例外。
ふつうは多くても1日3~4件が限度と考えましょう。
内見の数が多いと不動産会社側の負担もさることながら、物件を検討する本人にとってもあまり良くありません。
物件を見すぎると、逆に各部屋の印象が曖昧になって整理できなくなります。
印象がボヤケテしまうため、かえって決めにくくなってしまうんです。
不動産会社からも、「内見は3件までにしてください」とお願いされることが多いでしょう。
1ヵ所の内見にかかる時間は長い人で約30分程度、これに移動時間も考えると1件内見するだけで1時間はかかります。
しかも内見の時間帯は「10時~18時まで」などと決められていることが多く、この時間内でできる内見数は、どうしても3~4件が現実的な数となるわけです。
また3月などの繁忙期になると不動産屋も忙しく、他の顧客への対応のために1人あたりに割ける時間が1~2時間程度、ということもあります。
そうした場合は1つの不動産屋だけじゃなく、いくつかの不動産屋を1日にまわることで内見数を増やすことは可能です。
疲れますが、時間がない中でたくさんの物件を見たい人はやってみてもいいと思います。
内見で持っていきたいもの
確認したいこと次第で持っていくものは異なりますが、デジカメや方位磁石、筆記用具、懐中電灯などがあると役立ちます。
これらはスマホ1つで済むこともあるので、事前にダウンロードしておくなり、スマホの機能を確認しておきましょう。
部屋の寸法を測るためのメジャーや、部屋にホコリが積もっていることもあるため、スリッパも持参するといいかもしれません。
ただ大抵は不動産屋のほうで用意してくれてることも多いため、気になる方は内見前に聞いておけば確実です。