部屋探しをしていると、リノベーションという言葉を耳にすることがあります。
でも「こちらはリノベーション物件でおすすめです!」といきなり紹介されても、なんのことだかわからないと焦ってしまいますよね。
では、リノベーション物件とは何なのでしょうか。
リノベーション物件とは?
リノベーションは、改善、修復という意味で、リフォームに近い意味をもっています。
厳密な定義の違いはないのですが、リフォームは、間取りはそのままで壁紙やクロスを張り替えたり、キッチンやトイレなどの設備を入れ替えたりすること。
つまり、できるだけ新築に近い状態に戻るよう手をくわえることです。
一方でリノベーションは、もっと大規模な工事によって新築のときよりも性能や付加価値、デザイン性などを高めたり、間取りそのものを変えて現代のライフスタイルに合ったものにすること。
現代的で魅力的なことが多いのも特徴です。
リノベーション物件のメリット
リノベーション物件の最大のメリットは、大幅な改築をして新築と同じような部屋に住むことができるにもかかわらず、新築物件より家賃がかなり安い点です。
似た条件の新築物件と比べると、約2~4割ほど安いです。
そのため、新築や築年数の浅い物件だと予算の都合上で借りれないエリアでも、リノベーション物件なら大丈夫ということもあります。
それとリノベーションの際にはたんに新しくするというだけでなく、現代人の生活スタイルに合う造りや間取りに変えたり、人気のデザインを取り入れ、明るく開放的な空間を演出してるのが大半です。
ふつうの新築物件は大半の人に受け入れられるよう平均的なデザインを取り入れていますが、リノベーション物件はモダンでスタイリッシュなデザインで作られることが多いんです。
「かっこいい部屋に住みたいけど、本来のデザイナーズマンションは予算的にムリ…」という場合でも、リノベーション物件なら予算内に収まるかもしれないですよ。
リノベーション物件のデメリット
しかしリノベーションはあくまで既存の建物を改築したものであり、土台から新しく作られた本当の新築物件ではありません。
このため、たとえば20年以上前に建てられた物件をリノベーションしている場合、新耐震基準を満たしていない可能性があります。
また古い建物は防犯意識が低く、リノベーションで部屋はキレイでも、セキュリティ面で問題が残っている可能性もあるでしょう。
それと決定的なデメリットは、リノベーション物件は圧倒的に数が少ないことです。
ただでさえ数がすくないのに、オシャレで格安なため人気は高く、空室が出れば埋まるのは早いのが現状なんですよね。
リノベーション物件だけを探すとどうしても選択肢がなくなってしまうので、「こういったお得物件もあるんだな」と頭の中に入れておく程度が現実的かもしれません。
あとは最初にリノベーション物件だけ探してみて、それでよさそうなのがなければ諦め、ふつうの物件から選んでいくようにするといいでしょう。