就職や転勤、入学などで引越す場合は、時間が限られるため部屋探しの時期について考えることができません。
でも「そろそろ引越したいかも」と、自分で部屋探しの時期をえらべるのであれば、不動産業界のオンシーズンとオフシーズンを知ることで、素敵な部屋がみつかる可能性も高くなります。
そこで、部屋探しは年間を通してどういった特徴があるのか書いていくことにします。
部屋を探す人が多いオンシーズン(1月〜3月)
不動産会社がもっとも忙しくなるオンシーズンは、1~3月。
想像に難くないことですが、大学入学や就職などで4月から新生活を始める人たちが部屋探しに乗り出します。
この需要に合わせて独身者向けのワンルームや1Kなどの物件が多く出まわり、このため家賃は年間で最も安くなります。
このオンシーズンの中でもピークになるのが2~3月で、新生活までもう時間がない人、わざわざ地方から部屋探しのためにでてきた人たちのおかげで回転が速く、不動産会社にとっては「オイシイ時期」になります。
物件が多く出まわるので、広い範囲から好みの物件を選ぶことができるのがオンシーズンのメリットですが、不動産会社の方も忙しく、じっくり丁寧に対応してもらえないことも多いです。
それに良さそうな物件を見つけても、「すこし考えているあいだに別の人に決められてしまった…」ということも、しょっちゅう起こります。
不動産屋にしてみても、「この顧客がダメでもすぐに別の入居者が見つかる」と考えるので、家賃交渉なども断られてしまう傾向にあります。
「早くしないと他の人に取られますよ!」と急かされて慌てて契約し、あとで後悔するのもこの時期に多いでしょう。
多くも少なくもない中間シーズン(4〜6月、10〜12月)
オンでもオフでもない中間シーズンとは、4~6月と10~12月。
独身者の引越しシーズンがひと段落し、6月や10、11月の結婚シーズンに向けて、新婚向けの2DKやもうすこし広めのファミリータイプの物件が多く出てきます。
12月の年末に引越す人は少ないですが、推薦入試などで早めに進路の決まった人がゆっくり部屋探しをし始める時期でもあります。
部屋探しする人が少ないオフシーズン(7〜9月)
7~9月は不動産業界のオフシーズン。
梅雨入りからから客足は減り、暑さがのこる9月まで閑散期がつづきます。
市場に出まわる物件数も少なくなりがちですが、もちろんゼロと言うわけではありませんし、下半期に合わせて転勤という会社もあるので、それなりに物件は充実しています。
じっくり部屋探しをしたいなら、じつはこのオフシーズンがおすすめ!
不動産屋もゆっくり丁寧に対応してくれますし、空き物件を何とか埋めたいがために値引き交渉などにも応じてもらいやすくなります。