部屋探しをしていると、フリーレントという言葉を聞くことがあります。
フリーレントとは家賃が無料になる期間があることをさし、「○ヶ月フリーレント物件」というのはその○ヶ月分の家賃が無料になる、という意味合いになります。
賃貸マンションやアパートの場合は、大体1ヶ月か2ヶ月のフリーレントが相場です。
ただし、元々フリーレント付き物件は数がすくないので、あればラッキー!ぐらいに考えておくといいでしょう。
フリーレント物件のメリット
借りる側にとって、フリーレント物件のメリットは、当たり前ですが出費が抑えられることです。
新しく賃貸契約をすると初期費用として家賃の前払いが求められますが、その他にも仲介手数料や敷金、礼金、引っ越し費用などで、かなりの出費がともないます。
こんなときフリーレントで家賃の前払いが発生しなければ助かりますし、住みはじめてからも、しばらくは家賃がかからないことになります。
たとえば家賃が月10万円の物件を2ヶ月フリーレントで借りれば、10×2=20万円がお得です。
考えかたとしてですが、2年契約でこの賃貸物件を借りたとすると、2年間での家賃の総額は220万円(もともと240万円で、このうち20万円が無料)。
これを24ヶ月で割って、月あたりに換算すると9万1670円です。
これがフリーレント期間を含めた2年間の月あたりの家賃になるので、家賃を8330円割り引いてもらったのと同じになるわけです。
説明がわかりづらい気もしますが大丈夫ですかね?
つまりこの場合、フリーレント2ヶ月分=家賃が8330円安くなった、ってことですね。
フリーレント物件のからくり
デメリットの前に、なんでフリーレントを行うのか説明しておきます。
大家からすればフリーレントは収入が減ってしまうのに、なんでフリーレントにするのか?というと、空室がでるとそれ以上に損失となってしまうためです。
とくに人気のない物件や競合相手の多い物件だと、差別化を図り入居者を獲得するためにフリーレントにします。
最初の1~2ヶ月は家賃収入がなくても、その後は順調に家賃収入が入ってくるわけですから、いつまでも入居者が決まらず収入ゼロ!という状態よりずっと良いわけですね。
「入居者を獲得したいなら家賃を下げればいいのでは?」と思うかもしれませんが、そうするとすでに入っている住人から「うちも下げてくれ!」と言われてしまいますし、ながく住み続けてくれるなら大家にとってはフリーレントで1~2ヶ月分の家賃を失うほうが、その後の家賃収入が目減りするよりマシなのです。
フリーレント物件のデメリット
フリーレント物件は、一定期間以上にわたって住み続けることが前提の契約となり、途中解約すると違約金が発生します。
大家にしてみれば、期間を定めず短期でもOKとしてしまうと、フリーレントの期間だけ借りてその後解約する入居者が現れて、収益は一切なしということになりかねません
なので、これは当然のルールといえますね。
よって、短期間しか住むつもりがないならフリーレントは向かないです。
それとフリーレントはあくまでも家賃が無料という意味合いで、管理費や共益費は支払わなければならない点も覚えておきましょう。