引越し後の新しい土地で、今後の生活を左右するのが人間関係です。
近隣の住人と良い関係を築ければ、無用なトラブルを回避することもできますね。
友人のような付き合いをしなくても、適度な距離感で付き合えるための努力はしておいたほうがいいでしょう。
そのためには、やはり引越し後には挨拶をしておくことをおすすめします。
目次
一人暮らしを中心に、挨拶をしない人は増えてる
引越しは転出届や転入届など役所での手続きが必要になりますし、案外やることが多いもの。
そんななかで迷うのが、引越し先での近所への挨拶です。
最近では引越しの挨拶をしない人は多いです。
とくに単身者用のアパートやマンションだとその傾向が強くなり、若い女性の場合は、女の一人暮らしという情報を与えないために、あえて引越しの挨拶はしない人も多いです。
子供がいる家庭は絶対に挨拶したほうがいい!
では引越しの挨拶はしたほうがいいのでしょうか?
それは、その人の状況と環境次第です。
先述したような女性の一人暮らしの場合は、あえて挨拶をしないのも自衛手段の一つです。
しかし一方で、必ず挨拶をしておいたほうがいい場合もあります。
それは、家族に小さな子供がいる場合。
小学生以下の子供はとにかく元気がありあまっていて、家の中だろうがお構いなしに走りまわり、奇声を上げることも多いです。
当然、その音は近隣の住人には騒音として受け取られてしまうでしょう。
近所の住人に迷惑をかけてしまうと予想される場合は、引越したタイミングで挨拶に行くほうが印象はよくなります。
ちょっと想像してみてください。
小さな子供がいるのに挨拶まわりせず、昼夜を問わず子供が騒いでいたら、誰だってあまり良い気はしません。
それに、引越してからしばらく経つと挨拶がしづらくなっていきます。
引越した直後にカンタンにでいいので済ませておくと気が楽ですよ。
左右だけじゃなく、上下階の住人にも引越しの挨拶を!
挨拶まわりは、戸建ての場合ならそれほど迷いませんが、マンションやアパートなど集合住宅地となると、どこまで回ればいいか迷ってしまいますね。
とりあえず両隣にだけ挨拶する人もいますが、それにくわえて上の部屋と下の部屋の住人にも挨拶しておくと、無用なトラブルを避けれることがあります。
住みはじめれば、上階からは住人の足音や生活音が聞こえてきますし、下の部屋には、こちらの足音、生活音がダイレクトに伝わります。
人間とは不思議なもので、どんな人が引越してきたのか知るだけで、赤の他人より親近感がわき「音には気をつけよう!」という気持ちが生まれます。
そうなると騒音が気になったときや他に何かあったときにも断然相談しやすくなりますよ。
とくに小さな子供がいる場合は、できるだけ挨拶しておきましょう。
大家への挨拶は必要?
では、大家への挨拶は必要でしょうか。
数十年前ならば大家は何かと世話をやいてくれる存在だったので挨拶は欠かせませんでしたが、近年ではとくに必要ありません。
とはいえ、もし同じマンションや近所に住んでてお互いに顔を合わせる機会がありそうなら、引越し後に軽く挨拶しておくとすれ違ったときにもお互い気持ちがいいでしょう。
ただ大家が近くに住んでいないことも多いので、必須というほどではありません。
挨拶まわりの品物の金額は?
引越しで贈る品と言えば、引越しそばを思い浮かべる人もいます。
昔からの風習で、引越したら近所にそばを配るのは、日本で代々受け継がれてきた風習です。
しかし、現代ではこの風習はほとんど見られなくなり、引越しそばをもらっても困る人が大半です。
どのようなものを贈ればいいか迷うところですが、相手の負担にならない、1000円程度のものがオススメです。
あまりに高価なものを贈ると、相手が「お返しをしなければならないな」と感じてしまうので、あるていど金額が予想できるメジャーなものを選ぶといいでしょうね。
どんなものがおすすめ?
挨拶まわりで配る粗品は、相手の好みに左右されないものが基本です。
消耗品や、いくらあっても困らない日用品が無難。
なかでも定番はタオルです。
タオルは何枚あってもいずれ古くなって買い換えることになるので、嫌がられることはそうそうありません。
とはいえ、もらっても喜ばれるものもでもない、のが悩ましいところです。
そこで最近人気なのは、洗剤や石けんの詰め合わせです。
台所用も洗濯用も、洗剤は月に1度ぐらいは買い換えるので、詰め合わせでもらえると嬉しいものです。
最近では各メーカーで洗剤のギフトセットなども用意されています。
避けたほうがいいもの
挨拶まわりで避けたほうがいいものや、賛否が分かれるものもあります。
たとえば、食べ物や飲み物。
食べ物の好みはよほど親しくならないと分からないものですから、相手が好きなものを贈るのは非常に難しいです。
飲み物も同様で、コーヒーや紅茶のセットを贈っても、コーヒー、紅茶類を一切のまない人や、飲めるけど自宅でいれる習慣がない人は意外と多いです。
それとゴミ袋を贈る人もいますが、もらってもあまり良い気分はしないので避けたほうがいいでしょう。
熨斗(のし)は必要?
引越しの挨拶まわりに配る粗品にも、できれば熨斗はつけておきましょう。
こうした気遣いが相手の印象を大きく左右します。
表書きには「御挨拶」と記入して、水引は紅白蝶結びがおすすめです。
自分の名前も忘れずに書いておくことで、相手に覚えてもらうことができますよ。